子どもの勉強へのモチベーションを上げるには夢を持て

修士論文を書く際に二次データとしてPISAPISA for Development)のデータを使用し、対象国をカンボジアとした。調査の一環として「親が教育の重要性を伝える」が学力に影響を与えず統計的に有意性は認められなかった。家庭要因に着目した際、PISAの質問票の家庭に関する尺度は漠然としていたため、家庭環境を明確に想像することが難しかった。

 

前置きはここまでにして、どこの国においても子どものうちにどういう風に将来なりたいかを目標立てることの重要性が示唆されており、小学生ごろの年頃においては将来の目標を抱いている子どもは1%に満たない。

北欧の国では若いうちに学校のプログラムとして職業体験を積極的に行っているわけだが、日本の学校教育においてそのような活動は顕著ではない。

筆者の考えとして、勉強の重要性を言われても勉強する気になる子は少なくむしろ出来るだけ早い段階に目標を立てることにより、勉強へのモチベーションは湧くと思う。

実際にもプロスポーツ選手になっている人は若いうちにプロになると決めている人も多い。

漠然と勉強をやらされている子どもは多いと感じるが、夢を持ち将来に希望が持てる子どもが増えれば教育水準だけでなく、幸福度やQOLにも影響があると思われる。

そのためには日本のあるべき教育制度や体系を変えなくてはならない。