新型コロナと大学入試ー教育格差に着目してー

1/16,1/17は大学入試である。昔の名前はセンター試験(1990-2020)と呼ばれていたが、今では大学入学共通テスト(2021-)と呼ばれている。以前のセンター試験と比べると、センター試験はオールマークシート形式であり、今回からはじまった大学入学共通テストは思考力・判断力・表現力を重視した出題がある。

現在の大学入試制度については同じ試験を受けるため、一見公平性があるように感じられるが、今では推薦入試といった入試制度を受けることなく入ることもできる。むしろ推薦は昔と比べると増加傾向にある。

さらにはコロナ禍においては平等性があるとは到底言いにくい。2021年からの新しいスタイルの試験に加えてコロナ禍という二重の変化が今回反映され、高得点を取るにあたり柔軟性も欠かせないと推定できる。

特にコロナ禍にて家で勉強できる人には問題ないかもしれないが、家で勉強できるタイプではないため、今までは図書館、公民館、塾の自習室を使うことが可能であったが今では制限がある。さらに家に自分の部屋及び空間がない場合はさらに痛手であり、勉強が捗るとは言い難い。

財力がある家庭の子ほど「東大」に進学する現実について書かれたブログもあり、「教育の機会平等」という原則には沿わない不平等なケースが日本には見られることを論じていた。実際には裕福な家庭の子ほど、塾に行けたりよりよい教育資源を得られる。

新型コロナウイルスの蔓延に際してもウイルスは万人に影響を及ぼすが実際はアメリカにてリモートワークのできない黒人のほうがウイルスの影響を受けている。

同様にウイルスの蔓延は子どもの教育に影響を及ぼし、より裕福な家庭ほど、教育資源を有効活用できるといった背景はもしかすると、学歴、教育格差を拡大させるのかもしれない。