給食

給食がいつどのようにはじまったかは定かではなく、諸説あるわけだが18世紀に、ドイツのミュンヘンで貴族が貧困児童に食事を与えたことがきっかけであるといわれている。日本でも貧困児童を対象に供給されたのがはじまりと言われている。学校給食が大阪市立小中学校において20年度から無料にすると大阪市松井一郎市長が2020年3月に発表している。当初は2021年度からであったがコロナの蔓延にて経済対策として前倒しとなった。文部科学省の「平成30年度学校給食費調査」より学校給食費における保護者の年間負担額は1人あたり小学校4万7,773円、中学校5万4,351円にのぼり、貧困家庭では家計の負担が大きいと言われている。私の市町村では1日あたりの給食費が約200円であった。就学援助としてはじまったとされる給食であるが日本各地の市町村で給食の無償化はあまり進んでいない現状だ。フィンランドでは給食は教育の一部であるとされているが、日本ではそのような動きは滞っている。フィンランドでは給食無償化を初めて70年になると言われ、世界で給食無償化の先駆けと言われている。日本と違い高校でも給食があるらしい。尚、日本では給食普及率は100%に至っていない。財政等の問題があるわけだが、日本は先進国とは呼ばれてはいるものの、同じ先進国であるフィンランドと比べると圧倒的に遅れているわけである。猶更、7人に1人が貧困状況下におかれ先進国では最悪レベルと言われる中、経済的な理由で不安定な食生活を送っている子どもがいる。加えて、コロナの追い打ちがある今では給食無償化を含めた財政的改革や対策は必要で轍鮒の急であるといえよう。