HSPと発達障害の違いと類似点

HSPやらHSS型HSPというのがネット上で有名でありよく知られるようになってきたが、これと発達障害と呼ばれるASDADHDには類似点があることから違い及び類似点に触れていきたい。

 

HSPはアーロン博士によって作られた概念で、範囲としては心理学ではあるが臨床心理学ではなく診断基準であるDSMには載せられていないため病気ではないとされる。

 

2018年ごろからHSPについて知られ始め、繊細で凹みやすいHSP(Highly Sensitive Person)、人一倍繊細な人とされており、全体の20%いると言われている。HSS型HSPHSPのうちの30%、すなわち 0.2×0.3=0.06 より全体の6%とされている。筆者は国籍や生まれた地域によって差があり、日本はHSPは20%より多いのではないか、また周囲のアジアやアフリカの出身の方は日本よりもHSPは確実に少なく、日本人は世界で見たときかなり繊細な気質だと感じている。HSPの割合は地域や国によって変わると言える。

 

 

HSP発達障害も二次的な障害(うつ病などの精神疾患)になりやすいことから似ている部分があると言える。

 

HSP

深く情報を処理する 場や人の空気を深く読み取る能力に長けているが、情報を読み取りすぎるために必要以上に疲れてしまう原因にもなる

刺激を過剰に受けやすい 

共感性の高さ

心の境界線が薄いorもろい

疲れやすい

自己否定が強い

 

ASD

空気が読めないor空気を読みすぎる

疲れやすい

自己肯定感が低い

感覚過敏

傷つきやすい

コミュニケーションが不得意

内向的

こだわりが強い

 

ADHD

空気が読めないor空気を読みすぎる

多動(衝動的)

不注意

好奇心が強い

感覚過敏

傷つきやすい

外向的

 

HSS型HSP

刺激を求めるのに疲れやすい

好奇心旺盛

社交的なのに疲れやすい

斬新な発想力

 

精神科や心療内科では臨床心理学や医学的観点から診断するため、HSPという概念がないため、HSPやHSS型HSPの人が発達障害と診断されることも多い。

 

個人的な観点からASDHSP ADHD≒HSSだと思っており、

ASDHSPも表現は違えど、内向的であり、ASDの感覚過敏、HSPの繊細さは言葉は違えど、解釈としては似た意味になりうる。「空気を読む」と「共感性」もある意味似ている。

個人的には8割ほど類似点があるのではと思う。(人の価値観や解釈によって変わりうる)

 

HSSとADHDも「刺激を求める」と「衝動的」というのも、ある意味似ていて、筆者はほぼ同じであると解釈している。

 

しかしながら、HSPは臨床心理学ではなく、発達障害よりは認知度が低く、医師もHSPについて知らないことは多い。

ゆえに、HSP発達障害と診断されうる理由であろうと考える。うつになりやすいという特性があるのはある意味「障害」ではあるのかもしれない。