イチローはアスペルガーではない!
イチローはアスペルガー症候群という荒唐無稽なウェブサイトがある。
アスペルガー症候群は今ではASD(自閉スペクトラム症)の一つであり、ASDは幼少期から存在する他者の意図の読み取り、想像力、決まった手順はのこだわり、感覚の過敏さなどの困難を示す神経発達障がいである。
イチローは毎朝カレーといったこだわりをもつがイチローの場合はこだわりの強さだけであって、コミュニケーションや想像性の問題はないであろうと推測する。
発達障がい及び精神障がいの診断基準であるDSM-Vより、
① コミュニケーションの障がい 例として以下に3つ示す
1通常の会話のやりとりにおける失敗と社会的な接近の異常、関心や感情、情動の共有の少なさ、社会的交流の開始や応答といった社会的・感情的相互作用の欠如。
2言語的・非言語的コミュニケーションにおいて調和が取れない、アイコンタクトやボディランゲージの異常、ジェスチャーの使用や理解の欠如、表情や非言語コミュニケーションの完全な欠如といった、社会的交流に用いられる非言語のコミュニケーション行為の欠如。
3様々な社会的な文脈に適切な行動で応答することが困難、創造的な遊びの共有や友達を作ることの困難、仲間への関心の欠如といった、関係作りや維持、そしてその理解の欠如。
② こだわり 例として
1常同的または反復的な連続性の行動、物体の使用、または発言
2同じであることの強要、ルーチンへの頑固な固執、もしくは言語的または非言語的な行動の儀式化された様式
3対象において、強度または異常に強く制限された執着ある興味
4感覚入力の過剰または過少、もしくは環境に対する感覚が通常ではない関心
③ 上記に述べた(コミュニケーションの問題とこだわり)が発達の早期に症状が出現している
④ 症状が社会的・職業的・他の現在の機能の重要な領域における臨床的に著しい障がいを引き起こしている。
⑤ これらの障がいが、知的な障がい、または広範な発達遅延でより適切に説明されない。
すなわち簡単にいうと①コミュニケーションの障がい、②こだわり
この二つが幼少期から存在し、生活に著しい困難を生じているとしている。
イチローの場合は②こだわりのみであり、またそれが先天的なのか後天的なのかはわからない。また、コミュニケーションの障がいは垣間見られず、よってこだわりのみでは発達障がいの傾向はあれど、診断基準には満たしていない。
結論として、イチローはアスペルガーの傾向はあるが、診断基準には満たさず診断されない可能性のほうが圧倒的に高いということになる。