宿題の意義は?

日本では学校でも塾でも宿題が課されることは多いが宿題は本当に意義のあるものなのであろうか。

 

特に日本は課題の量は多めであり、出さなければペナルティがある。筆者は多くの生徒がいやいややっていること、答えを丸写しする、計算式を省略する手抜きといったものを目の当たりにしてきた。

 

とりわけ筆者がアルバイトをしていた塾では90分の授業に加えて90分の復習という形の宿題を課すというルールになっていた。90分の課題というのはもちろん生徒にとっても重荷であり、また彼らは学校から出された宿題もある。

 

学校の教師は出された課題をしっかりやれば必ず力がつくといっていたが、量は凄まじく生徒には過度の重荷とプレッシャーを与えうる。

 

高校生という年頃はある意味精神疾患になりやすい時期でもあり、果たして学力だけを上げることばかりに執着しても社会参加への適応力はつかない。

 

近年では受験戦争という言葉も使われたりするわけだが、受験戦争による弊害からうつ病などの精神疾患燃え尽き症候群といったものがある。

 

宿題というのはもしかすると精神疾患を助長する要素でもあり、できるだけ多くの課題をこなすことは学習面での力はつくが、強制力のある義務であることと多くのエネルギーの消費、受け身であることからの社会に出てからの思考停止といったことにつながり、実は弊害も多いのかもしれない。

 

むしろ宿題は最低限にし自ら考えて主体性をもち勉強するほうが効率がよくまた自ら考えて行動することが、社会への適応にもつながると考察する。