自閉症スペクトラム障がいと広汎性発達障がいの違い

広汎性発達障がいと自閉症スペクトラム障がいについて。

精神疾患について診断基準としてDSMやICDが使用される。

DSM4-TR(精神障がいと統計マニュアルIV-TR 2000年)にて広汎性発達障がいは以下の分類がされていた。

広汎性発達障がい

自閉症障がい

② レット障がい

③ 小児期崩壊性障がい

アスペルガー障がい

⑤ 特定の不能の広汎性発達障がい(非定型自閉症を含む)

2013年に改定されたDSM-5では広汎性発達障がいという名称はなくなり、自閉症スペクトラムにカテゴライズされた。

診断基準として①社会性、コミュニケーションの障がい、②常同性

の項目のうち診断のためにはこの両方が必須項目とされた。

私はこのDSM-5の原本を見たときに「社会性、コミュニケーションの障がい」について曖昧な表現であり、どのようにコミュニケーションに障がいがでているのか、また診断基準には過去ないしは現在とあり、症状が現在になくて過去にあったということは認められるのか。解釈の仕方に悩んだ。特定不能の広汎性発達障がいというのも明確性に欠けるような気がする。

とりわけ、DSM-5は障がいの正体を特定することが主の目的ではないからいいのかもしれないが。