同音異義語の難しさ

中日新聞において校閲のアルバイトをしているのですが、「たいせい」に関して体制を使うのか態勢を使うのかで議論が紛糾した。結果として私が意見を押し通し「体制」の字を使うことになった。違いは以下の通り

「態勢」が「一時的な対応・身構え」を表すのに対し、「体制」は「統一的、持続的・恒久的な組織・制度」を、「体勢」は「体の構え・姿勢」を表します。 また、「大勢」は「おおかたの形勢、物事の成り行き」を表す。(NHK放送文化研究所より)

文章に関して学校のコロナに対する姿勢を示していたが文章的に時間軸を示す言葉が使われていたことにより、私は「体制」を選んだ。なぜ着目したかというと私が漢検二級を受けたときに「体制」と「態勢」を使い分けさせる問題がでてきたため、調べたことがある。

とにかく、完璧な日本語を使うことは難しい。同音異義語が多いのが日本語の特徴であり、完璧な日本語を書くというのは厳しいという見解である。中日新聞校閲でも間違いを見つけられないことは多い。

ただ今バイト先において日本語の勉強をさせてもらえていることは光栄だ。