塾の役割とは?教育とは?

私は、塾の講師を約4年間続けている。塾の役割、また塾と学校の区別、差別化についても考えていた。ただ単に学校の延長で復習、予習を続けていることに違和感を感じた。また復習、予習をしているだけでは生徒も勉強を楽しんでくれず、生徒の成績も伸びてくれない、現状維持のケースが多く見られた。そこで私はいかに楽しい授業にするかを考えて挙げ句の果てに楽しい話題をふって生徒が楽しんでくれるようにしよう、自立を促そうという風に考え、ピアジェという人物にたどり着いた。ピアジェは「教育とは創造する人を作ることです。教えられたことを繰り返す人よりも、常に自分で考え、新しい知識を作り出し、発明していける人をつくらなくてはいけません」と述べている。ピアジェ教育は知識を身に付ける教育ではなく、知恵を出せる子どもを育てる教育である。ピアジェの教育理論のもと、生徒がどうしたら自立できるようになるか、時事問題をふって考えされることなどをしている。ところでピアジェとは誰だとなるわけです。ピアジェは発達教育においての先進者であり、今の教育において重要視され、教職課程をとる人は現在ピアジェの教育理論について学んでいる。ピアジェとは教育心理、発達教育において有名な人物であり、新生児から青年期までの知能の発達を臨床的、科学的に明らかにしたスイスの心理学者(ジュネーブ大学教授)である。ピアジェは、アメリカ「タイム」誌に20世紀の科学者、思想家で最も影響力を与えた一人の人物であると紹介された。愛知県の学校法人聖英学園でもこのメソッドが使用されている。

ピアジェの教育理論を真似たオリジナルのやり方を塾でしているのだが、塾のあり方について意義を申し立てたい。塾の役割として本当に受験のためだけの詰め込み型の教育でいいのだろうか。また親は子どもがただ単にいい学校に行ってもらうことだけが目的なのであろうか。多額の授業料を払ってもらっている塾側としては単にいい学校に入れるだけでなく何か附属的な何かを身につけて卒業させてあげなくてはならない。ただ知識を身につけるのであれば学校だけで十分であろうと思われる。また仮に塾でも詰め込みの授業をやって子どもが勉強嫌いになっては悪影響である。ゆえに、自立を促すこのような教育があってもよく、塾が学校の補助的な役割をしていることに違和感を感じる。私は子どもにわざわざ多額の授業料を払って学校と同じような授業を行う塾で勉強することを推奨しない。また、このようなピアジェだけでなく、オリジナルの塾、とりわけ教育哲学を教えたり、教育メソッドを教えたりする特殊な塾が存在してもいいと思う。塾、学校がやっていることは自立を促すことではなく詰め込みであり、本当の意味で「教育」といえるであろうか。

#ピアジェ #教育 #塾