日本の女性の地位

女性の地位について世界経済フォーラム(2019)より、日本では女性の社会的地位は153か国中121位であった。男女同権意識の強いヨーロッパでは、「クオータ制」という政治家や企業の役員は女性が一定の割合で当てられなければならないという法律を定めている。アメリカではカマラ・ハリス氏が副大統領候補、四年前にはヒラリークリントンが女性初の大統領になるのか話題になり、ドイツではメルケル首相という女性の首相が誕生している中、日本では女性が重役に就くようなニュースは見られない。男女平等ランキングを見ると121位という順位はイスラム圏なみに男女の地位に差があり、これは第二次世界大戦からあまり変化がないように感じられた。これまで女性の社会進出は促されているが、まだまだ「男女平等」には程遠い。1985年に制定された「男女雇用機会均等法」の制定以降でも出産後の社会復帰には簡単ではないという背景もある。先進国では「ワークライフバランス」が設けられいる背景があるが、日本では未だに「長時間労働」が問題視されている。尚、不足する保育園・幼稚園が待機児童を増やしていて、これはさらに晩婚化や少子高齢化に拍車をかける。日本には他国と比べて変化を嫌う傾向にあり周りの空気や風潮を気にする傾向が強いなど、課題は複雑だ。