ハラスメントとは

セクシャル・ハラスメント(セクハラ)やパワー・ハラスメント(パワハラ)、モラル・ハラスメント(モラハラ)、マタニティ・ハラスメント(マタハラ)、スモーク・ハラスメント(スモハラ)、アカデミックハラスメント、逆ハラといったハラスメントが存在する。ハラスメントとは、相手の意に反する行為によって不快な感情を抱かせることであり、「嫌がらせ」を指す。行為者がどう考えていようが、受け手がどう解釈し、不快な思いをしたらハラスメントとなるのである。この定義からすると、私は大学時代10月になっても就活において内定がとれず一時間にわたってお説教をくらい「熱意が足らない」「やる気がたりない」等言う言葉を浴びたわけですが、大学側から「保険はかけろ」「内定は1つは取ってこい」と言われて喧嘩をし、非常に不快な気持ちになったことを今でも覚えているが、これはパワハラであったんだとくみ取れうる。近年ではハラスメントに関する法律が整えられているわけであるが、近年はハラスメントという言葉をよく聞くようになったと感じるようになった。それはメンタルが弱い人が増えているからなのか、ハラスメントという言葉が流行したからなのか、なぜだろうと日々つくづく実感するわけである。ISSP(2015)ではハラスメント経験者について日本は世界第三位で26%であり、日本は立派なハラスメント大国といえる。また、JTUCが発表している「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」では全体の38%が経験していると記されていた。上司からのパワハラが多いというデータから仕事上では日本ならではの上下関係という年功序列が一因ではないかと考える。ハラスメント問題は個人の考えや価値観、世の中の変化とこれまでの習慣や職場の風土の組み合わせで発生しうるため、問題は複雑でありなくすことは不可能であろうが、少しでも減ることを望むばかりである。