コロナが与える人々への心理と日本の国民性

新型コロナウイルス(COVID-19)により引き起こされる肺炎が世界中で拡大し、マスク不足が浸透する中、世界保健機関(WHO)はマスクの生産量拡大を促すよう呼びかけを行なっている。マスクは生産地が主に中国であり生産量は全世界の50%を占めるらしい。COVID-19は中国本土武漢で発生したものであり中国での生産が止まるのも否めない。また、世界各地で蔓延しているCOVID-19。世界中でマスクの需要は増加している。マスク不足は暫く続くものと思われる。中国は政府と企業などが協力して生産活動に動き出した。

ここで話を少し移して日本について着目したい。日本でもマスク不足は浸透している。ここでトイレットペーパーに着目したい。マスクの原料とトイレットペーパーの原料は同じというようなデマが流れ、トイレットペーパーが一時期品薄になった。トイレットペーパーが品薄になっていることに関して「マスクとトイレットペーパーは同じ原料だからって言ってる人、エビのしっぽとゴキブリの羽は同じ成分とか言ってそう」と揶揄している人もいた。

経済産業省のデータによるとトイレットペーパーは97.7%が日本製であり輸入品は2.3%となっている。経済産業省は3月3日に家計調査により導き出し、データを発表した。SNSで広まったトイレットペーパーとティシュペーパーが不足するというデマに対応するために経済産業省はほぼ100%近くが日本で生産されたものであり在庫は十分にあると述べ、「通常どおりの生産・供給が行われており、今後とも不足する懸念はありません。消費者の皆様には、安心して落ち着いた行動をお願いするとともに、買占めや転売などの行為によって、必要な方にトイレットペーパーなどが届かないといったことがないように、ご理解とご協力をお願いいたします。」(経済産業省.2020)と呼びかけている。

ところでなぜ日本人はトイレットペーパーを買ってしまうというデマに流されてしまったのでしょうか。

日本人は思考停止になっている傾向にある人が多いことが挙げられる。彼らはマスメディアとりわけテレビやSNSなどに流されやすい。2005年頃、日本政府(小泉政権)とある広告会社が人のタイプを4分割し、「B層戦略」というものを考え出した。人には4つの特徴があり国民のタイプを分けることができるという概念が存在する。A層、B層、C層、D層というふうに分けられる。一つ目はIQが高く自分で物事を考えられる人。二つ目はIQが低いテレビなどに影響されてしまう人。三つ目はIQが高い社会の構造に反対している人。四つ目はIQが低い社会の構造に賛成している人。四つのタイプに分類するとエラーも発生するかもしれないがこういう概念もある。二つ目のタイプが日本に一番多いと言われている。洗脳されやすい特徴をもっており、思考停止している人が多いと言えます。流行り物に目がなく、例えば最近では並んででもタピオカを買う人がいる。自分の意思がなくなぜ自分がこの行為をしているのか説明できない人が多い。洗脳されやすく自分の意見がなく多数派に合わせるという傾向がある。今回のケースは洗脳されてしまいトイレットペーパーを買ってしまったといえる。日本に住んでいる外国人の方はこの現象に全く理解を示すことができていませんでした。日本人特有の性格ゆえにこの現象が起きたのだといえる。また心配性である日本人の国民性もまた反映され貯蓄しておこうという動きもあるのではないかと思われる。なぜ貯蓄する必要があるのか説明できる人は多くないでしょう。感染症で経済に着目しがちだが、人の心理面、また国民性に着目して国別に比較してみるのも面白いでしょう。

結論として、日本人は多数派、他人に合わせる傾向があり、自分の意見を持たないケースがある。自分を信じて自分の頑な意見をもって軸のブレない生き方もいいのではないか。